2008年08月28日

ラバーラバー&ラバーダム

やっぱラバーダム防湿ッスよ。
使うたびにそう思う。
慣れてくると装着に全然に苦にもならない。


歯質が殆どないケースはラバーダムをするのに困難を極めますが、今の僕にとってはラバーダムをしない根管治療より苦労をして隔壁を作った根管治療の方が楽です。


だって、ラバーダムをしなかった為にその後、感染根管や抜歯になったらその時の患者さんの痛みに対する苦悩や治療時間のほうが遥かに隔壁を作る時間よりかかります。
隔壁なんて殆どのケースは1時間以内には出来るでしょう??


僕はむしろその手間を省いた事で数年後に患者さんが苦しんだ場合のことを思います。
患者さんの痛みや苦しみは1時間どころでは無く、数日〜数ヶ月〜数年に場合によっては及ぶはずです。経済的にも負担が大きくなるかもしれません。
それに比べたら1時間なんてささいな事です。
それを患者さんに理解してもらいたいのが僕の思いですし、僕自身も1時間も隔壁作成に時間をかけるなんて物凄い大変な事なんですが、この思いがあるからこそ頑張れるんです。

それに、患者側からすると唾液からの歯の感染防止てのがメインですが、これがまた意外とDr側のメリットも多いんですよ。

とにかくラバーダムさえかけてしまえば治療は断然にやりやすい。
この感覚はラバーダム防湿を使いこなしてきたDrでないと理解できないと思います。
たとえ簡易防湿をしたとしても口腔内に手を入れたら粘膜に触れ、術者の手は唾液に汚染されてしまいます。それで色々な器具が汚染され、、、、目には見えませんが、分からないところで汚染が広がっているかもしれません。
特に今の僕には下顎の67の根管治療なんてラバーダム無しでは、、、。

下顎の67で簡易防湿で十分だなんていうDrの言っている意味が今の僕には理解できません。是非ともラバーダムを使っていただきたいと思います。考え方が全然変わるはずです。
1回や2回ではなく是非ラバーダム防湿を100回使ってみてもらいたい。
100回使ってみればきっと考えかたが変わるはず。

とはいうものの、昔のわたしもラバーダムなんて「絶対使わない派」でした。

今、それを思うと後悔しています。。。

だからこそ、これから僕の行う根管治療はしっかりやりたいと強く思ってます。



posted by miro at 02:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2008年08月21日

アメリカと日本の歯科医療

地域柄、うちの医院ではアメリカで歯科治療を受けている方が来院されることがあります。
色々とお話を聞くと、治療費が日本と比べてベラボウに高いexclamation×2のとそれに伴う医療格差がはっきりしているというのがよく分かります。

つまり、お金がないと良い治療が受けられないということです。

アメリカで最高ランクのDrに歯を一本治療したとすると下手すると軽自動車が買えるくらいになりますふらふら

アメリカでこんなに金払うんだったら僕のところで半額以下の治療費でもっと良い治療が出来るかも??(笑)

ここら辺はマイケルムーアの映画「シッコ」とかを観ていただけるとアメリカ医療の異常な状態がおわかりいただけるかと思います。

それと、歯科治療の基準が全く違うよなぁ、、。と思う事が多々あります。
日本とアメリカのどちらが良いのか悪いのか色々と意見が分かれるところですが、抜歯する傾向はアメリカの方が圧倒的に高いと感じています。
極端なのは「抜髄=抜歯」て言うのがたまにあります(^^;)
おそらくこれは根管治療をするよりインプラントの方が予後が良いといった考え方から何だろうと思うけど、、。

「これで抜歯するって言われたの??全然抜く必要ないじゃん。ちゃんと根管治療すれば十分のこせるよ。」

という事があります。

なんでもかんでもアメリカが一番ではありません。

こんな安い治療費で日本のDrは凄い頑張ってると思います。
費用対効果はダントツに世界一の国であるかと。



posted by miro at 06:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2008年08月14日

バットマン「ダークナイト」

なんと「スターウォーズ」を抜いて米国史上第2位の興行収入
マイミクさんも絶賛していたので興味があって観てきました。

で、今回の「バットマン」。
ジョーカー役を演じているのキースレジャーは今年の1月に28歳の若さで急死してて。このジャーカー役にハマりすぎて薬物中毒で死んだとも言われています。

それくらいとにかくこのジョーカーの演技がイカれ過ぎてて凄い。
狂気の演技に圧倒されました。。
亡くなってしまったのが非常に惜しまれます、、。

全然、楽しい映画じゃないです。
いわゆるヒーロー物の映画ではありません。
最初から最後までかなりディープです。
全く子供向けではありません。

オススメですぞパンチ


posted by miro at 04:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2008年08月13日

治療の質を高める為に

保険診療では診療報酬が決まっているのでコストをかけない方が利益が上がります。
よって、真面目にやればやるほど利益はなくなります。
良い材料を使ったり、時間をかけたり、、再印象なんてしたらそれだけで大赤字になってしまいます。

歯科治療と言うのはとても精密な作業の連続です。
1mmのミスなんてものは全くお話になりません。
ちゃんとした治療をするには0.1mm以下の精度が常に求められます。

はたしてこれをたった5分や15分程度の診療時間、色々な患者さんを同時並行にかけ持ちするようなことで出来るでしょうか?

僕には到底出来ません。

しかし、おそらく日本の歯科医師はこれが出来るトテも器用な先生が多いのでしょう。

これができない僕は不器用な歯科医師なんだと思いますもうやだ〜(悲しい顔)



患者さんにとっては「早く」「痛くない」と言う治療を求めると思いますが、僕はそんな治療は受けたくはありません。
痛くない治療と言うのは確かに必要なのですが、いくら努力をしても痛くなる可能性もあります。痛くないということを優先するが為にちゃんとした治療が出来ない事もあります。

0.1mmの精度で治療をするにはどうしても時間がかかります。
それに術者に集中力が必要です。特にマイクロスコープを使うには、。
一人の患者さんにとことん時間をかけられる環境が必要です。
複数の患者さんを同時並行に診るなんてことは僕にはできません。

収入と言う事を考えれば、駅前で開業したり、大型スーパーのテナントでの開業と言う手段もあったでしょう。

しかし、僕の考えている歯科治療を実践する為にはそれは絶対に出来ない。

何かを得る為には何かを捨てなければなりません。
僕は目先の収入より、治療の質を選びました。

駅から離れたところで開業することで1日の患者さんの数を少なくして、出来るだけ良い材料を使い、ラバーダムをしたり、マイクロスコープを使ったりして治療の質を最大限に高める。
収入は少なくなるけど、人件費、家賃等のコストも少ないので何とか生きていけます(苦笑)


うちは全国的に希有なとても変な歯科医院です。



posted by miro at 01:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2008年08月12日

これが普通です。

マイクロスコープを使う歯科治療。

僕にとってこれはもう日常の臨床で当たり前の事になってしまいました。

保険でも自費でもバリバリ使います。

僕にとってマイクロスコープを使う歯科治療は、もはや特別な事ではありません。

普通の事なんです。


posted by miro at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記