2016年03月29日

今日の根管治療「歯根破折?」

右下6の根管治療です。
他院で抜歯と言われ、当院に来院されました。

スクリーンショット 2016-03-18 23.45.29のコピー.jpg

遠心根に大きな透過像があります。
正直、このレントゲンを見たら残すのは難しいと思ってもおかしくはないです。歯根破折によく見られるレントゲン像です。
僕も、これを見たときは遠心根は歯根が破折してるかなぁ、、、。これ抜歯だよね。と思いました。
ただ、実際に見たところ歯根破折に見られる限局的な歯周ポケットが見られなかったので一度開けて中をみてから残せるかどうか判断しようかと思いました。

スクリーンショット 2016-03-18 23.45.34のコピー.jpg

スクリーンショット 2016-03-18 23.45.39のコピー.jpg

遠心根菅を見ると破折線を確認できなかったので根管治療を開始しました。
遠心根菅の根尖には2つの根管口があるのが確認できました。

スクリーンショット 2016-03-18 23.45.41のコピー.jpg

根管充填前です。白いのは根管貼薬に使用している水酸化カルシウムです。

スクリーンショット 2016-03-18 23.45.43のコピー.jpg

治療開始から2ヶ月後のレントゲンです。

スクリーンショット 2016-03-18 23.45.44のコピー.jpg

術前との比較。まだ完全に病変は治癒してませんが、かなりの改善がみられます。
ただ、このようなケースの場合、一見治ったように見えても破折してくることがあるので長期的な経過観察が必要です。
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2016年03月04日

現在の予約状況

12月までは忙しかったのですが、現在は土曜日でも予約できる状況です。
ネットからの24時間予約もやっております。

パソコンから予約→https://plus.dentamap.jp/netuser/?id=923
スマートフォンからの予約→https://plus.dentamap.jp/mobile/?id=923

ミロデンタルクリニック
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2016年03月02日

今日の根管治療「樋状根」

他院で右下顎7抜髄後、痛みが続くということで来院されました。

術前のレントゲン
スクリーンショット 2016-03-02 17.39.19.jpg

レントゲンを見たときにこれは樋状根だね。と思いました。

スクリーンショット 2016-03-02 17.39.21.jpg

根管を見てみるとこんな感じになってまして、かなり汚れた状態になってます。
まずはこの汚れを取っていきます。

スクリーンショット 2016-03-02 17.39.22.jpg
スクリーンショット 2016-03-02 17.39.24.jpg

中から壊死した歯の神経組織が出てきました。

根管を拡大形成していきます。
スクリーンショット 2016-03-02 17.39.25.jpg

術前の予想通り、樋状根の根管形態が見えてきました。

スクリーンショット 2016-03-02 17.39.27.jpg

根管が「樋」の様な形状をしているので樋状根と言われてます。海外では「C」の形をしているのでCシェイプと言われてます。

この後、さらに根管を形成していきます。
スクリーンショット 2016-03-02 17.39.29.jpg

術前との比較です。
スクリーンショット 2016-03-02 17.39.30.jpg

解剖学的な知識、レントゲンの読影そしてマイクロスコープを使うことで樋状根の様な複雑な根管に対しても的確に治療することができます。

スクリーンショット 2016-03-02 19.01.19.jpg
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2016年03月01日

今日の根管治療「下顎7の難症例」

右下7の抜髄ケースです。

術前
C4のコピー.jpg

レントゲンが今のシステムと違うので画質がかなり悪いですが(^^;

下顎の7のケースではレントゲンで根が一つに見えるケースは要注意です。いわゆるC−shapeと言われる樋状根など複雑な根管形態になっていることが多いですね。

このケースではかなり根尖部付近で湾曲をしていたので根管形成が大変でした。こういうケースでは急がないで湾曲している部位を意識しながら丁寧に形成することが重要です。

術後
C2のコピー.jpg

術後6年経過後のレントゲン写真
CI7のコピー.jpg

問題なく経過してます。
難しいケースでしたが、こういう症例は歯科医師としてやりがいを感じます。
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