2008年03月15日

歯科治療における自費と保険の違い(その2)

例えば臼歯部の虫歯の治療で保険で銀歯にするのと金歯にするとではどう変わるのか?

保険診療では0,1ミリ単位の誤差が出る可能性がある。
自費診療だと0,01ミリ単位の誤差の範囲になるといったイメージで思ってもらえると分かりやすいかなぁ、、と思ったりします。
まぁ、一見みた感じでは殆どわからないレベルですが、、。

非常に小さな世界ですが、この差が結構重要。
マイクロスコープを使うようになってから、この差の違いがその後の予後に大きく影響すると実感しています。
僕の場合、インレー一個作るだけでもそれにかけるコストと時間が保険診療の数倍違います。やるなら出来るだけ完璧にと思ってますから(^^;)

とはいっても保険診療で手を抜いている訳ではありません。

時間、コストの厳しい制約の中で最大限の努力はしているつもりです。
保険診療でマイクロスコープを使う事も実はかなり大変な事なのですが、、保険、自費の区別は無くフル回転で使用してます。
おかげで顕微鏡なしで診療できない体になってしまいましたが、、。

よく「保険だと2、3年でまた駄目になりますよ」と他のDrに言われましたと患者さんから話を聞きます。
僕はそんな事は無いと思うんですけどねぇ、、、それなりにちゃんとやれば2、3年で駄目になる事はそうないかと、、。ただし、患者さんがきちんと歯を磨いてもらう事が前提になりますが。
虫歯になるという事は元々汚れがつきやすいという事なので、虫歯を治しても歯が磨けてないとまたその場所に汚れがたまりますから、また虫歯になります。自費でやったとしてもこれは同じです。


posted by miro at 20:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
初めまして、マイと申します。
中国製の義歯から鉛・・・という記事から辿って、ミロデンタルさんのブログを拝見しました。
ミロさんは歯科医師さんなのですね。私は資格を取ってからやっと2年目になる長野の歯科技工士です。

中国製義歯から鉛出ましたね・・・
歯科医療が抑制されて安価を重視せざるを得ない状況ですから、仕方ないですよね。
うちの技工所も、歯科医院の先生から「うちも赤字で大変だよ。もっと技巧料安くしてもらえない?」と言われております^^;
他の安価で量産勝負の技工所とは違い、多少高いですが質の高いものをうちは作っています。
高いって言っても、お金の価値が違う何十年前とまったく料金は変わっていませんが・・・

今や技工士だけじゃなく、歯科医師は増えすぎて経済的に大変だと聞いています。
今は金属が高騰していて4月の改定まで補綴は赤字だとか。
患者さんのお財布の口も堅く、保険で済ませたいと言って・・・どうみても金属床だと思うくらい広い鋳造バーの付いた保険義歯の指示が頻繁に来ます。
歯科医師も患者さん相手に大変のようですね^^;

中国製の義歯のニュースが出たことで、患者さんは、食品と同様に口に入る義歯類にも「安さを求めるとこんなことになる」と思ってもらえたのでしょうか・・・?
歯科関係は医療や食と違って直接命には関わらないと誰しも思っているだろうし、このニュースで歯科医療離れが加速しないだろうか、とすこし心配です。
Posted by マイ at 2008年03月17日 21:18
どうも、マイさん。はじめまして。
書き込みありがとうございます。

義歯に関しては保険診療ではまじめにやると必ず赤字になりますから、、。技工士さんも大変ですよね。
昔から思うのですが、どうしてフルよりパーシャルデンチャーの方が診療点数が低いのか理解が出来ません。。
ちゃんとパーシャルデンチャーを作ろうと思うと実際はフルデンチャーより作るのは大変だと思うのですが、、。
うちの場合、あまり義歯の患者さんが少ないので義歯で赤字とかはそう無いのですが、それにしても金属の高騰は困ったもんです。。
歯科は欧米より遥かに安い医療費でみんな頑張っているのにさらに削減しても質が下がる一方です。。

技工物も正直、安かろう悪かろうと個人的には感じてます。安くていい物は殆どないです。
開業当初色々と技工所を試してみましたが、特に義歯に関してはその事が如実に出てきます。
で、結局今は多少高くても良い物を作るところに今は出しています。
正直値段に関しては今は技工側に注文は付けていません。そのかわり完璧な物を作ってくれとお願いしてます(^^;) もちろん僕としては最低限として印象と模型はちゃんとした物を出してるつもりですが、、、。

直接命に関わる事が無いだけに歯科への人々の関心が低く、このままサイレントに歯科医療の崩壊は進行していくのでしょうか。。
今回の件がきっかけでこんな馬鹿げた歯科業界の現状が改善されることを切に願います。

この業界は10年後にはいったいどうなっているのでしょう??
Posted by ミロデンタル at 2008年03月18日 13:19
お返事ありがとうございます^^
確かにパーシャルのほうが難しくて手間も時間もたくさん掛かるのに、何故かフルより安いですね。
うちは特定の歯科医院からよく維持装置付き咬合床をよく指示されるんですが、これも時間と手間ばかり掛かるだけ・・・フルの咬合床のほうがよっぽど高いです(苦笑)
歯科技工は手間とお金のバランスが取れてないですよね。

義歯はクラウンと違って患者さん本人が直に異変を感じるので、技工所の良し悪し=義歯の技術で決まると思っています。
うちは義歯とクラウンは半々ですが、やはり患者さんの評判がいいのは義歯ですね。
BBO(バイオ・バランスド・オクルージョン)という理念を元に・・・BBOは元々自費の特殊な咬合技術なんですが、保険義歯にもある程度取り入れる事で具合の良い義歯を作ってます。
・・・ですが、基礎となる印象模型が変形していて合わないこともあるため、綺麗な印象を取ってくれる先生方には本当に感謝しております。

歯科医療の未来は更に厳しそうですね。
一緒に国家試験に合格して卒業した仲間たちも、低賃金&長時間労働が原因で1年も経たずに続々と技工自体を辞めていってます。。。
「このままでは10年後には保険義歯を作る技工士が居なくなる」と技工士のトップ達が口々に言っています。
私も多少なりと未来に貢献できるように義歯専門で勉強していますが、今の状態だと、数年後には別の職になっている可能性も少なからずありそうです・・・

長くなってしまいました^^;
ミロデンタルさんも、だいぶ冷え込んだこのご時勢ですが、頑張ってくださると嬉しいです。
Posted by マイ at 2008年03月18日 22:41
>歯科技工は手間とお金のバランスが取れてないですよ>ね。

歯科技工士は保険メインでやられている方の時給は1000〜2000円程と言われてますからねぇ。。これでは若い方の夢も希望もなくなります。
バブルの頃はメタルボンドが月に数十本も出るような事をベテランの技工士さんは言っていました。そんな時代なら十分にやっていけたでしょうが、現状では技工士さんの経済状態は大変なものだと感じてます。
義歯と言えば、僕は昔、施設に訪問に行っていた事がありまして、、そこで散々鍛えられましたよ(^^;)
Dr側も保険の義歯をマトモに設計できる人は少なくなっていると思います。
こんな状況だと保険の義歯がマトモに出来なくなるのは目に見えてますねぇ。。
将来、保険の義歯は全て中国産になるのかも?!
「国産の入れ歯だと自費で、保険の入れ歯は中国産になります。」という事になる日もそう遠くないのかもしれません、、、、。

>ミロデンタルさんも、だいぶ冷え込んだこのご時勢で>すが、頑張ってくださると嬉しいです。

どうもありがとうございます(^^)
マイさんも技工士の仕事は大変重労働だと思いますが体を大切にしてください。


Posted by ミロデンタル at 2008年03月19日 13:35
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