2008年04月25日

日本の歯科治療の現状

今日は水道橋にある「シエン社」という歯科図書を専門に扱っている本屋さんに行ってきました。実は大学の図書館より本が充実してたりします(笑)
で、色々と立ち読みしてエンドとペリオに関する本を4冊買いました。
たった4冊で合計金額がなんと28560円!!!
医学書てヤツは高いですからね、、(^^;)
一冊が1万円超える事は普通です。。。
医学てやつは勉強するにもとんでもなくお金がかかります。。

で、今日買った本の中の一冊で日本の歯科治療に関して的確に述べられている文章があったので紹介いたします。

<「写真でわかるラバーダム防湿法」井澤常泰 三橋純 著 医歯薬出版株式会社>

この本のはじめのところで井澤常泰先生がラバーダムの日本の現状についてこう書かれています。

以下抜粋

<<「なぜ今ラバーダム防湿なのか」
 近年、歯科における治療技術は急速かつ劇的に変化しています。しかし、治療時間の短縮、手技の簡略化ばかりが注目され、それを進歩と誤解してはいないでしょうか。良好な予後を期待するのであれば、原則に忠実な治療を行う事が大切であり、基本処置を省いて新しい方法に頼る事は本末転倒であります。
 根管治療に関して言うと、無菌処置を徹底する事が大原則であり、クリーンな術野を確保するためにはラバーダム防湿法が必須です。このことはラバーダム防湿法が考案されてから約150年が経過する現在においてもなんら変わる事は無く、いまだにこれを超える防湿方法がないグローバルスタンダードな手技なのです。
 しかしながら、我が国における根管治療の現状は、ラバーダム防湿の使用頻度が低いにもかかわらず、新しい治療器具、材料ばかり欧米を追従したアンバランスな状態であり、これでは、再治療が後を絶たない「根管治療の後進国」と言わざるをえません。さらに追い討ちをかけるように、平成20年4月の歯科保険診療報酬改定において、雀の涙ほどであったラバーダム防湿の点数さえも削除という状況です。面倒なうえに点数もない処置をだれが真剣に行うでしょうか。>>

またこの本の第1章から抜粋

<<う蝕や歯髄ならびに根尖性歯周組織の疾患が、口腔内細菌による感染が原因で起こる事を知らない歯科医はいない。しかしながら、我が国において、根管治療や修復処置にラバーダム防湿法を実施する歯科医は少ない。吉川らの報告では根管治療を専門とする学会の会員でも、根管治療にラバーダムを「必ず使用する」という歯科医は約25%で、約50%の会員は全く使用しないという結果であり、学会員以外の歯科医において「必ず使用する」は約5%しかいなかった。一方Whittenらの報告によると、アメリカ合衆国の根管治療専門家におけるラバーダムの使用率は90%以上であり、日米間に大きな意識の違いが存在する。
 近年、手術用顕微鏡やNi-Tiファイルなど、最新の治療方法が比較的早く日本に導入され普及するようになってきたが、ラバーダムの使用率が低いのであれば、日本は根管治療の後進国であると言わざるをえない。修復処置も同様で、レジン充填された歯が抜髄となり、抜髄された根管が感染根管となり、再根管治療された歯が抜歯されインプラントになるのであれば、一体何が歯科治療の進歩だろう。>>

ここまでが抜粋

はたして日本の歯科医療はこれからどんな道を進むのでしょう??
現状の保険医療制度では日本の歯科治療に顕微鏡を導入することやラバーダムを実施する事は大赤字ですし、これを保険医療で実施することは歯科医師の良心でしかない。欧米では常識となっているラバーダム防湿が今後我が国で爆発的に普及する事はおそらくは無いでしょう、、。


posted by miro at 02:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
よさそうな本ですね。
早速僕も注文します。
最近、商業誌を購読していないので、マンボさんの情報たよりになります。
 また、おすすめあったら教えて下さい。

Posted by マック at 2008年04月25日 20:50
>マックさん

材料屋がよく出版の広告を持ってきますけど、出版の広告だけではわかりませんからね。
気になった本は「シエン社」に足を運んで実際に中身をみて買うようにしてます。イスもあるのでじっくり中身をみる事が出来ますし、買わなくても勉強できます(笑)1〜2時間位平気で居座ってますよ。

ちなみにこの本は単なるラバーダム写真集です(笑)
ラバーダム防湿というのは使う人が本当に少ないので実践的な使い方を教わる事も無かったと思います。
改めてその使用方法を知る上で良い本だと。
この手の本は今までなかったですよね。
価格も2000円でしたので安いです。

目から鱗ですよ(^^;



Posted by ミロデンタル at 2008年04月26日 01:24
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