2018年06月05日

歯肉縁下カリエスのCR充填

ラバーダム防湿からの圧排というのを教えてもらってからこのテクニックは歯肉縁下の処置に有効な手段だというのがわかってきました。菅原先生曰く、現在このテクニックの名前を募集中だそうです(笑)

症例をひとつ。

CI2.jpg
2018_06_01_2985.jpg

左下5にできた歯茎部の虫歯です。よく見ると歯茎の下まで虫歯が進行していました。それほど大きくはないのですが、治療するとなると従来の方法では虫歯の部分だけの治療は難しいので虫歯の部分にアクセスするためには多くの健全な歯質を削らなければなりません。このケースにおいては通常は型をとってインレーという処置になると思われます。

今回は虫歯の部分だけを顕微鏡下で除去し、ラバーダム防湿と歯肉圧排を用いて歯肉を押し下げ、CR充填に必要な空間を確保し唾液や浸出液を抑えることによって縁下のカリエスに対して確実なCRの接着をするという、、、、、とにかくマニアックで難しい治療をしました。

2018_06_01_2986.jpg

カリエスを除去し

2018_06_01_2988.jpg

ラバーダムをかけますが、このままでは歯と歯肉の境目が隠れてしまっているのでこの上から圧排糸を挿入していきます。

2018_06_01_2989.jpg
2018_06_01_2990.jpg

このような状態でマトリックスなどは使わないでフリーハンドでフロアブルレジンを用いてCR充填をしていきます。
2018_06_01_2995.jpg

充填後です。

2018_06_01_2997.jpg
2018_06_01_3002.jpg

研磨の必要もないくらいに非常に綺麗に充填することができました。

但し、技術的に鬼難しいです!!

いままでラバーダムだけではCR充填をするスペースを確保することができなかったのですが、この方法だとCR充填をするスペース確保ができるので今まで接着させることが難しかった歯肉付近の処置に非常に有効なテクニックだと思います。
posted by miro at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療

2016年12月13日

クラスBの滅菌器

当院ではクラスBの滅菌器を導入しております。
うちで使用しているのはLisa(リサ)というなんとも可愛いネーミングの滅菌器ですが、これがまた凄い機器なのであります。

IMG_5168.jpeg


クラスBの滅菌器とはなんぞや??てことなんですが、、、。

歯科医院で使うような小型の蒸気滅菌器(オートクレーブ)にはクラスN、クラスS、クラスBに分かれてます。

クラスN・・・ミラーとかピンセット等の固形の器具で中空になってないものの滅菌

クラスS・・・クラスNで滅菌できるものに加えて滅菌器のメーカーが指定した器具の滅菌が行えます。

クラスB・・・クラスNやクラスSで滅菌できるものに加えて、中空のものや布等の多孔性のものも滅菌でき、白衣やガーゼ等の滅菌も行えます。歯科で使用する大部分の器具を滅菌することができます。当院で導入しているのがこのクラスBの滅菌器です。

クラスBの滅菌器は日本の歯科医院では導入率が低いですが、当医院では感染予防の観点からクラスBの滅菌器を導入しております。
posted by miro at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療

2016年12月12日

年末年始

早いものでもう12月の半ば。
あっという間に師走ですねがく〜(落胆した顔)
ことところすっかりブログを更新してないので来年は更新回数を増やしたいなぁ、、、と思ってますが、、どうかな??

年末は12月28日まで新年は6日から診療になります。
休診中もインターネットから予約することができます。

パソコンからの診療の予約はこちらから
スマートフォンからの予約はこちらから

posted by miro at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療