2016年01月20日

上顎6のMB2の形成その1

上顎第一大臼歯のMB2(第4根管)の出現率はだいたい6割くらいです。第2大臼歯になるとざっくり言うと半分くらいの割合ですが、根管形態に色々とバリエーションがあるので7の方がMB2の出現率が少ないから簡単だとは言えません。むしろ上顎7の方がはるかに難しい、、、。
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いわゆるMB2というのはこの表のType2,Type3になります。

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「症例」
開けて見るとこのように根管が見えてきました。まぁ、マイクロスコープで見るとこのように見えます。この画像を見たらすぐにMB2が見つかると思います。肉眼ではここまでは絶対に見えませんのでMB2がどこにあるかなんて見つけることは不可能に近いです。

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MB2はココですね。

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根管形成していきますとこのようになります。

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形成前と後の比較です。MB2から排膿してきてます。MB根を形成するときに注意してもらいたのですが、MB根の2根管は根分岐部側を極力削らないで近心側に歯質を落とすことが大事です。分岐部側の歯質はすごく薄いので安易に形成してしまうとあっという間にストリップパーフォレーションをしてしまいます。



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2016年01月19日

セミナーの講師

先日、「マイクロスコープ導入セミナー」で根管治療について講義と実習を担当させていただきました。

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10年のマイクロスコープの経験から、明日から導入してもすぐに治療に活かせるような内容を考えました。
参加者の先生方には好評だったようでホッとしております。
10年間の症例を振り返るいい機会になりました。人に教えるというのはいい勉強になりますね。
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2016年01月18日

今日の根管治療

大変遅くなりましたが。あけましておめでとうございますわーい(嬉しい顔)
本年もよろしくお願い致します。

今年最初のブログは根管治療から。

一年間、右下の奥歯の根管治療をしてて治らないとのことで来院されました。
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まず、レントゲンを見て思ったのが、根の形状が普通と違うよなぁ、、て。
近心にも問題がありますが、まぁ、ここはちゃんと普通に根管治療すれば治るかと思いました。

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おそらく主な原因はここの根にあるのではないかと。
で、これが何かというと、。

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同じ様な歯の模型がたまたま手元にあったので撮ってみました。これは遠心方向から見た模型です。
左側の根が少し外に飛び出して湾曲してるのがわかるかと思います。
こういった遠心舌側根はモンゴロイドに多いと言われてます。
最初のレントゲンを見たときにこの模型のような根管があるとわかったので、おそらくこの曲った根管にパーフォレーションがあるのではないかと思い、根管治療を開始しました。

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レントゲンと同じ方向から見るとこうなります。

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後ろに隠れているのが遠心舌側根です。

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問題の根管を開けてみると、何やら金属片らしきものが2つ確認できました。
破折ファイルが何と2本もあったのです。

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二本とも除去。
除去後に根管を見てみると、。

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パーフォレーションしている部分と本来の根管が見えてきました。
ここまで出来れば後はパーフォレーションの部分はMTAでリペアし、本来の根管は通常通りの治療をちゃんとやれば治ります。

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根管充填後

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術前、術後の比較写真。
治っているのがわかるかと思います。
一年間治療していたのが2ヶ月ほどで治りました。

今回のケースのような遠心舌側根はかなり湾曲しているので解剖学的な知識を知らないとパーフォレーションをしてしまったり、ファイルを破折させてしまったりします。CTを撮らなくてもこのことを知っていたらレントゲンだけで判断できますし、一年間も治療することはなかったかもしれません。

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2015年10月06日

九十九里トライアスロン、ホリエモンに負ける

9月26日に開催された「九十九里トライアスロン2015」に出場しておりまして、ランで撃沈でしたが、結果は無事に完走。

リザルトはこちらに載ってます。

僕の順位は1367人中743位。詳細を見るとスイムが0:35:18で708位、バイク1:22:19で182位、バイク終了時点では1:57:37で319位、ランが1:06:05で1232位、トータル3:03:42で743位でありました。バイクが異常に速く、ランが異常に遅いのが一目瞭然であります(笑)横浜トライアスロンの時よりランは10分以上も遅い…。バイク終了してから足が痛いわけではないのに全く足が動かず、、体調も崩れてこんなタイムに…。
今後はランが課題ですなぁ…。

それにしても後から気がついたのですが、
ホリエモン(堀江貴文氏)が同じウェーブで出場していたということ。
彼は540位でなんとバイクが55位という速さ!負けました〜(^_^;)

これで今年はトライアスロンは終わり。12月の湘南国際マラソンに向けてランを頑張ります!

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2015年09月30日

初めてのピストバイク

縁あってなんと「LOOK AC 364」というピストのフレームを入手することができました。
で、遠いのですがいつもお世話になっている横須賀にある「トリップサイクル」にフレームを持ち込んで組み立ててもらいました。非常に丁寧な仕事をしていただいております。組み立ての過程はトリップサイクルさんのブログ記事に載ってます。

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初めてのピストバイク。ロードの練習用に以前から欲しいと思っていたんですよね。
ピストと言ってもちゃんとブレーキもついてるし、固定ギアとフリーギアがついているので普段乗るときはフリーギアにして乗っているので普通の自転車と全く同じ感覚で乗れます。
まぁ、高級なママチャリと言った感じでしょうかねぇ。。。
固定ギアについてはいくらブレーキがついてるとはいえ危なすぎて自分は公道では乗らないです…(^_^;)

ちなみにギア比はフロントが48T、リアが固定が14T、フリーが16Tとなっております。
街乗りに使うにはちょっと高めのギア設定。でもこれで10%くらいの坂も登っちゃいますパンチ

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2015年09月09日

痛みの少ない治療

歯科といえば「痛い」というイメージが一番に思い浮かぶかもしれません。
治療中の痛みを抑えるために麻酔を使うのですが、麻酔をすること自体が痛かったりもします。
麻酔をする際の痛みの原因はなんなのでしょう?
針が刺さるのが痛いと思うかもしれませんが、昔と違って今ではかなり細い針がありますので針の刺入自体での痛みはそれほどではありません。むしろ針を入れてから麻酔液を注入する時の痛みが問題になります。圧力をかけて一気に麻酔液を組織の中に入れてしまうと痛みを誘発してしまうのでゆっくり麻酔液注入することが痛みを軽減するためには重要です。特に針が細いので無理に力を入れて液を押し出そうとすると太い針の時よりも勢い良く液が飛び出すので痛みが出てしまいます。

しかし、ゆっくり麻酔をするというのが実は難しい、、、。
その時の状況によって速度が変わってしまうからです。
例えば、忙しい時に麻酔した場合では頭でわかっていても普段より速く麻酔をしてしまうかもしれません。
精神状態や体調で速度が変わってしまうことがあります。
麻酔をする部位によってかなり力が必要な時もあります。(術者の手が震えるくらい力が必要なことも)この時も速度のコントロールは非常に難しくなります。
そこで昨年から電動麻酔器というものを導入いたしました。

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速度のコントロールが容易で常に安定した速度での麻酔が可能になります。
かなり患者さんの評判はいいようです。導入して最初の患者さんから全く痛くないとの反応。
その後も痛くないというおっしゃっていただけることが多くなりました。
手で麻酔していた時より時間はかかりますが、その分麻酔の速度が遅くなるので痛みが軽減されます。
術者もスイッチを押すだけで力は必要なくなりますので楽になりました。
今では必須の治療機器です。
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2015年09月08日

家から山中湖往復

横浜から山中湖へは自転車で行けるんです。
大学の先輩に山中湖まで行こうと誘われまして先日、家から自転車で山中湖まで行ってきました。
先輩が小田原在住なので途中のヤビツ峠で待ち合わせ。宮ヶ瀬湖から裏ヤビツを登ってヤビツ峠だけでもメチャクチャ大変なのですが…。

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ヤビツ峠に登って先輩と合流し、時間がないのですぐさま登ったところを降りてまた宮ヶ瀬湖へ、。そこから道志みちを通り、延々と登って山伏峠から山中湖へと…。

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今回のライドの目的は山中湖で焼きソーセージを食べる事。だそうで、、、。別に山中湖に美味しいソーセージを販売している店があるからというわけではなく、コンビニでソーセージを購入し、湖畔で先輩の持ってきたアルコールストーブで焼いて食べるだけの企画。それだけの為になんで自転車で山中湖に(総距離190km獲得標高3000m)いかなきゃいけないのか全く意味不明なのですが、、、先輩がいう事には従わないといけないので、、、。

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かなりハードな自転車旅でありました。個人的には自転車で1日で190kmというのは最長記録。
でも、アイアンマンレースだとこのあとさらに42.195kmのフルマラソンですからアイアンマンやる人たちというのは化け物だと思った次第です(-。-;
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2015年09月02日

材料だけではいい治療はできない。

歯科治療というのは精密な作業を要求されます。材料だけではいい治療はできません。
むしろ治療結果は材料よりも技術に依存することが大きいと思います。
僕はトライアスロンをやっているのでロードバイクに乗っていますが、ロードバイクといえば高いもので100万円以上もします。しかし、ロードバイクの速さは機材に依存するのは値段の割にごくわずかでアマチュアレースでは10万円のロードバイクに乗ってる人が100万円超えるバイクをぶち抜いて好成績を残す方は沢山います。
走る人の能力が一番速さに影響します。速くなりたければ練習しろてことです。練習もしないで機材ばかり良くしても速くなりませんし、高い機材は作りが繊細ですから扱いも難しい。高い機材の性能を使いこなす為にはやはり練習するしかないのです。
ちゃんとした技術で作った保険の被せ物と、白くて最新の材料だけどいい加減な技術で作られた精度の悪い被せ物。はたしてどっちが長持ちするでしょう?????
そう言われたらちゃんと作った保険の被せ物の方が長持ちするというのはわかるかと思いますが、実際は患者さんにはわかりません。セットした時には白くて噛めれば被せ物の精度などは患者さんには全くわからないのです。
わかるのは2〜3年経って虫歯になって外れてきたり、不適なマージンが原因で歯周病になって歯がグラグラになってきた時。
腕のいい歯科医師を探すには、歯科医師が形成した歯の印象や模型を毎日見ている歯科技工士に聞くのがいいのかもしれません。

とは言っても補綴(被せ物)が上手い歯科医師が歯周病や歯内療法が上手いとは言えないのですが…(^_^;)
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2015年09月01日

警察協力歯科医

今年の7月から警察協力歯科医というものをやらせてもらっています。

警察協力歯科医というのは警察からの要請で災害、事件、事故での身元確認を行う歯科医師の事です。
ほとんどの人が歯科医院に通っているので顔での身元確認が困難な場合、歯科医院でのカルテの情報とレントゲンや歯の模型などの生前の情報から身元を確認します。歯の形態や治療の跡は個人で異なるので歯科医師が鑑定すれば生前の情報と照らし合わせる事で身元を確認する事が出来るんですね。

大規模災害時など、多数の遺体の身元確認が必要な場合は迅速な対応が必要になりますので歯での身元確認というのは非常に有効です。身元確認というとDNAが思い浮かびますが、生前のDNAがないと照合できませんし、費用と時間もかかってしまいます。

大変な作業ですが、歯科医師の大事な仕事の一つなので今後も警察協力歯科医として頑張らせてもらいます。




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2015年08月25日

箱根ターンパイクを登る

横浜トライアスロンの一週間後に今度は箱根ターンパイクで行われたヒルクライムレースに参加してきました。
箱根ターンパイクといえば小田原から標高1011mの大観山まで距離13.8km平均勾配7.2%というかなりハードなコース。しかもスタートから10km迄の平均勾配が9%!!日本で沢山行われているヒルクライムレースの中でもかなりハードなレースかと思います。
レース当日、5月24日の朝の天気は曇り。ヒルクライムをするには晴れてると暑くてしんどいので丁度いい感じの気候。

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抜かれるのが嫌だったので最後尾からレーススタート!最初から10%級の激坂が延々と続きます、、、。
とにかく休むところがない、、、延々と延々と10%〜12%の勾配がガーミンに表示され、、。
途中から天気も晴れてきて気温も上昇し、さらに苦しく。。。
心拍数計測してたらおそらく180〜190位はいっていたかと、、、。

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リザルトは40〜49歳のクラスで243人中121位。このデブ体型で半分の順位まで行けたのでメチャクチャ苦しかったですが満足しております。
http://walkride.heteml.jp/walkride-cycling.info/communique/hakone-result.pdf

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来年は痩せて1時間切りを目指します(^^;)
posted by miro at 10:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記